コードバンの革小物を普段使いするために知っておきたいこと|水シミ・傷への配慮とお手入れのコツ
独特の艶となめらかな質感が魅力の革、コードバン。 数多くある革の中でも特に人気が高く、希少な革であることも相まって世界中で多くのファンを持つ革素材です。 そんなコードバンですが、高級なイメージからか興味はあっても「扱いが難しそう」と、なかなか手が伸びない方や、使用頻度に気を使ってしまう方が多いようです。 しかし、コードバンの製品は、いくつかのポイントさえ押さえておけば日常でも十分気軽に使えます。むしろ、毎日手に触れることで、艶や色の深まりといった変化を一番楽しめる革でもあります。 今回のブログでは「コードバンの革製品を日常的に楽しむためのポイント」についてご紹介します。 コードバンの基本知識 コードバンは、馬の臀部(お尻)の皮を原皮に作られる革です。 一般的な革が表面(銀面)の質感を活かすのに対し、コードバンは皮膚の内側にある「コードバン層」と呼ばれる緻密な繊維の層を削り出して磨いて仕上げます。そのため毛穴がほとんど見られず、なめらかでムラのない光沢が特徴です。 ただし、1頭の馬からコードバンの革が採れるのは左右2枚ほど。もともと馬革自体の流通量が少ないうえ、なめしにも熟練の技術力と長い時間がかかるため、出回る量はごくわずかです。その希少性と美しさから「革のダイヤモンド」と呼ばれることもあります。 Munekawaで使用しているのは、アメリカ・ホーウィン社の「シェルコードバン」。コードバンの中でも最高級品種で知られる革です。 繊維が非常に緻密で、オイルを奥深くまで含ませることにより、張りがありながらもしっとりとした独特の質感が感じられます。エイジング(経年変化)することでより美しい光沢が感じられるようになるので、長く使うほどにより一層魅力を感じられる革、といえます。 ▶︎参考記事:使用中のフルコードバンL字ファスナー財布Cramのオイルメンテ コードバンが「手を出しにくい」と感じる理由 コードバンは、前述のとおり希少性が高く、他の革素材に比べると価格も高くなりがちです。加えて、革の性質上、他の革素材に比べると取り扱いの際に気をつけたいポイントがあります。 1.水濡れに弱い コードバンを扱う際、一番に気をつけたいのが「水濡れ」です。コードバンは水を吸収しやすく、水滴がつくとシミや水ぶくれになってしまうことがあります。 また、夏場は汗をかくことで塩分が付着すると、変色の原因になってしまうことも。汗をかきやすく、急な天候の変化が多い夏場は、コードバンにとって注意が必要な季節といえます。 2.小傷が目立ちやすい コードバンは表面が光沢のあるなめらかな質感のため、ちょっとした傷が目立ちやすい傾向があります。バッグの中に入れておいて、鍵などの硬いものと接触して傷がつくケースが多いです。 わずかな傷であれば使っていくうちにエイジングが進み、気にならなくなりますが、大きな傷は完全に消すのは難しいので、バッグに収納する際は注意しましょう。 とはいえ、水濡れに弱い点も、傷がつく点も、コードバンだけの性質ではなく、天然皮革である以上共通して気をつけたいポイントです。 水シミは、水分が残らないよう早めに拭き取れば問題ないケースが多いですし、傷も使い込むうちに艶に馴染んで目立ちにくくなったり、エイジングを進めるきっかけにもなります。 また、コードバンは強度はとても高く、型崩れなどが起きにくい革としても知られています。いくつかの注意点だけ気をつけておけば、普段使いのアイテムとして長く使用できますので、必要以上に不安にならず、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。 普段使いで押さえておきたい4つのポイント コードバンを日常で使ううえで意識したいのは、ちょっとした習慣です。次の4つを押さえておけば安心です。 水濡れに気を付ける コードバンは、特に水濡れに注意しましょう。雨の日の外出は特に注意し、濡れた手で繰り返し触らないように配慮することが大切です。日頃から水に濡れないよう意識するだけで、トラブルはかなり抑えられます。 濡れてしまったら早く優しく拭き取る もし濡れてしまったら、慌てずに乾いた柔らかい布で、早めに優しく押さえるように水分を拭き取りましょう。ゴシゴシこすったり、ドライヤーで急いで乾かしたりするのは禁物です。表面を痛めたり、シミをかえって悪化させてしまいます。水滴を拭き取った後は、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。 収納場所に気を付ける...