作り手が教える、革製品の寿命を延ばすために気をつけたい6つのNG習慣
「革製品を長く使うために大切なこと」と聞くと、多くの方が「革のお手入れ」を思い浮かべるのではないでしょうか。 もちろん革製品のお手入れは大切です。Munekawaでも、革の状態を美しく保ち長く使うために日々のお手入れをおすすめしています。 しかし、お客様から修理のご相談をいただく中で感じるのは、日々のお手入れの有無よりも「普段の扱い方」の方が革製品の寿命に直結することが多い、ということです。オイルケアで軽い水シミやキズを軽減できても、型崩れした形をもとに戻すことはできません。 今回は、作り手として日々革に触れている私たちの視点で、「革製品の寿命を縮めやすい習慣」を注意度別にご紹介します。 すべてを完璧にする必要はありません。ご自身に当てはまると思うものだけでもチェックして、革製品を長くきれいに使うための参考にしてみてください。 革製品の寿命を縮めるNG習慣一覧 私たちが革製品を製作する中で感じている「寿命を縮めやすい習慣」を注意するべき度合いの順に一覧にしました。 NG習慣 注意度 起きやすいトラブル お手入れを全くしない ★☆☆☆☆ 乾燥・ひび割れ 濡れた手で触る ★★☆☆☆ 水ジミ・水膨れ・乾燥 無理な力を加える ★★★☆☆ 革の伸び・変形 湿気がある状態で使い続ける ★★★☆☆ 型崩れ・カビ 容量以上に詰め込む ★★★★☆ 型崩れ・縫製部への負荷 お尻のポケットに入れたまま座る ★★★★★ 歪み・縫製部への負荷 修理のご依頼をいただく中で、革そのものが限界を迎えているケースは実はそれほど多くありません。革は十分良好な状態なのに、特定の部分だけに負荷が集中して縫製や構造が先に傷んでいるケースの方が目立ちます。 革製品の寿命は「革そのものの状態」よりも「製品としてどう扱われてきたか」に大きく左右されると言えます。...