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Munekawaが「自社生産」を続ける理由とは。特集ページの見どころをご紹介します

Munekawaが「自社生産」を続ける理由とは。特集ページの見どころをご紹介します

先日、Munekawaのウェブサイトに「自社生産を大切にする理由」という特集ページを公開しました。 ものづくりに関わるブランドにとって、「自社生産」や「ハンドメイド」という言葉は、品質やこだわりをアピールするための、いわば"決まり文句"のようなところがあるかもしれません。 ですが、私たちにとっての自社生産は、単なるアピールポイントではなく、ブランドの根幹を支える、ごく自然で、必要不可欠な形です。 なぜ、私たちは自分たちの手で作り続けることを選ぶのか。 その理由と想いを、私たちの言葉で、そして工房の空気感とともに、きちんとお伝えしたい。そんな考えからこのページを制作しました。 本日のブログでは、私たちがこの特集ページに込めた想いと、その見どころを少しだけ、ご紹介します。 ▶︎特集ページ「自社生産を大切にする理由」 特集ページの見どころ 特集ページでは、「自社生産を大切にする理由」を主に3つの視点からお話ししています。 1. 製品の品質とこだわりを守る 私たちが考えるものづくりは、「買ってもらって終わり」というものではありません。お客様の手に渡り、何年も使っていただく中で、その価値を増していくものであってほしい。そんなものづくりを大切にしています。特集ページでは、そのために工房で日々行われている、「品質を高める」ための取り組みについてご紹介しています。「検品」という言葉だけでは語れない、私たちの品質への考え方を感じていただけると嬉しいです。 2. お客様の「こうしてほしい」を形にする 本当に使いやすい製品は、どうすれば生まれるのか。私たちの答えは、とてもシンプルです。特集ページでは、お客様からいただいた声を、どのように製品開発に活かしているのか、その具体的なプロセスに触れています。私たちのものづくりの原点を感じてみてください。 3. 変わらない「らしさ」を、守り続けるために 流行が目まぐるしく変わる中で、私たちが作りたいのは、誠実で、長く愛される"定番"です。なぜ自社生産にこだわることが、その「らしさ」を守ることに繋がるのか。特集ページではその理由を紐解いています。それは、お客様に対する「いつでもここにいる」という、私たちの決意表明でもあります。 なぜ今、改めて「自社生産」について語るのか Munekawaは、4人の製作スタッフだけで、企画から製造、仕上げの全工程を行う小さな工房です。一度にたくさんの製品を作ることはできません。正直に言えば、もっと効率的なやり方は、いくらでもあるのだと思います。 それでも私たちがこのスタイルを貫くのは、それが、製品を手に取ってくださるお客様への一番の誠実さだと信じているからです。 今回、特集ページを通してそんな私たちの思いをお届けできることを、とても嬉しく思っています。 大阪・大国町にあるMunekawaの直営店は、1階に工房を併設しており、製作スタッフがご来店くださった方の接客をしています。お客様と対話を交わし、製品作りや品質向上のきっかけを作り、Munekawaというブランドの未来を紡いでいます。 特集ページをご覧いただき、Munekawaに興味を持っていただけたら、是非直営店にもご来店ください。 みなさまのお越しをお待ちしています。 ▶︎特集ページ「自社生産を大切にする理由」

長年使用した革財布を修理して再び美しく。Munekawaのリペア工程の舞台裏をご紹介

長年使用した革財布を修理して再び美しく。Munekawaのリペア工程の舞台裏をご紹介

革財布や革小物は、どんなに大切に使っていても、糸がほつれたり、金具が摩耗したり、革自体が傷んでしまうことは避けられません。 それが毎日使うものであったり、長く使っているものであれば尚更です。 中にはお気に入りの革製品が損傷してしまい「買い替えるしかないのかな」と諦めた経験がある方もいるのではないでしょうか。 そこで必要となるのが、革製品の「修理」です。私たちMunekawaは、修理は製品作りと同じくらい大切なことと考えており、日々真摯に取り組んでいます。 本日は、実際に修理依頼のあった革財布を例に、Munekawaのリペア工程についてご紹介します。また、修理の費用目安や、よくあるご質問についてもご紹介します。 是非最後までご覧ください。 修理事例:二つ折り財布"Feel Coin" 今回は、以前お客様からお預かりした二つ折り財布"Feel Coin"のオレンジ(現在は販売終了カラー)を例に修理の工程をご紹介します。 お客様によると、水筒から漏れた熱い飲み物がかかり、革が熱と水分で大きく変形してしまったとのこと。 新品の物と比較すると、革が硬化しシミや型崩れで本来の姿を失ってしまっているのが分かります。 革にとって、水濡れや熱は大敵。一見すると「もう使えないかもしれない」と感じてしまうほどの、深刻なダメージです。 修理ポイント①:財布の解体 今回の修理内容は、ダメージが酷い「表側」「札入れの仕切り」「小銭入れの背面部」を新しい革パーツに交換する、というものです。 まず最初に、財布をパーツ単位まで慎重に分解します。これは非常に繊細で難しい工程です。 特に「ヘリ返し」という技法で仕上げられた革の縁の部分は厚みが0.2~0.3mmと非常に薄く、製品の構造を熟知していなければ、革を破ってしまうこともあるため、細心の注意を払って作業を進めなければなりません。 無事にパーツを分解することができました。新しいパーツは保管していた同じ革を使い、新たに製作します。 修理内容②:感覚を頼りに行う、革の縫い合わせ さらに難しい工程が、新しいパーツと既存のパーツを縫い合わせる工程です。  Munekawaでは、既存の革と新しい革を縫い合わせる際、革への負担を最小限にするため、既存パーツの針穴を再利用します。 しかし、縫製は表側から行うため、裏手にある既存パーツの針穴を直接見ることができません。 頼りになるのは、長年培われた製作スタッフの指先の感覚のみ。指で針穴の位置を探り当てながら、一針、また一針と、元のステッチを正確に再現していきます。 完成:再び、お客様の元へ こうして、熟練の技術と多くの工程を経て、お財布は再びその美しい姿を取り戻しました。 新しいパーツは力強い張りを取り戻し、再利用したパーツが持つ風合いと調和しています。諦めかけていたお財布が、また長く使える状態になり、お客さまの元にお返ししました。 修理におけるMunekawaの強み 修理におけるMunekawaの強み、それは「一貫した自社生産」にこだわっているという点です。 Munekawaは製品の企画・デザイン、製造、販売、修理まで一貫して自社のみで行っています。 全てを自社で管理しているため、何年も前に購入した製品でも同じ材料を用意することできます。そして、構造を熟知しているため、難しい箇所の修理にもしっかりと対応することができます。...

革製品の「歴史とこれから」を読み解く。いま知っておきたい革の魅力

革製品の「歴史とこれから」を読み解く。いま知っておきたい革の魅力

私たちは、大阪・大国町のアトリエで革製品を製作しています。   日々製作をする中で感じるのは、革という素材が持つ普遍的な魅力です。 革には、時代や流行が移り変わっても人々の暮らしに寄り添い続ける不思議な力があると感じます。 今回はそんな革の歴史を簡単に振り返りながら、いま注目されているトレンドや、これからの革との向き合い方について考えてみたいと思います。是非最後までご覧ください。 革が時代を超えて親しまれる理由   革は、丈夫で長持ちする素材として古くから利用されてきました。加えて、使ううちに風合いが変化していく特性があり、暮らしのなかで少しずつ自分に馴染んでいく感覚が味わえます。   また、革は修理や手入れがしやすく、長く使い続けられる点も大きな魅力です。破れたり擦れたりした場合でも、修理してまた使えるようになる場合が多いです。 参考:Munekawaの「修理」について 壊れても修理がしやすく、傷や擦れを味や個性として楽しめるのが革の大きな特徴のひとつと言えます。 このような性質から、実用品としてはもちろん、持ち物に個性や愛着を求める人々にも支持されてきました。長く使うほどに深まる魅力が、革製品が今も多くの人に選ばれている理由のひとつなのでしょう。 時代ごとに見る革製品の変遷   古代・中世:実用性が中心だった革文化 革の歴史をたどると、まずは馬具や防具など、道具としての実用的な使い方が中心でした。 たとえば、Munekawaでも使用しているブライドルレザーは、耐久性と防水性を高める加工が施されており、長時間の使用にも耐える素材として重宝されてきました。 Munekawaではブッテーロやブライドルレザーをはじめ、昔ながらの植物タンニンなめし製法で作られた革を多く取り扱っています。 自然の樹木から採れるタンニンを使い、じっくりと時間をかけて革をなめすこの手法は、先人の知恵が詰まっています。 中世の人々が、限られた資源の中で生活に必要なものを丁寧に作り、手入れしながら長く使っていたことを思うと、植物タンニンなめしの革が持つ質感や香り、経年による変化には、そうした時代の価値観が今も宿っているように思います。 参考:Munekawaで使用している「革」について 近現代:ファッションとして広がる革製品 産業革命をきっかけに大量生産が進み、革製品はより手に届きやすい存在となりました。 ジャケットやバッグ、財布などが一般にも広く普及し、革は「上質な素材」としての位置づけを確立していきます。   今では人気の高いコードバンも、かつては馬具などの耐久性が必要なものに使用されていました。 その希少性の高さから徐々に高級品としての認知を高めていくことになったのは比較的近年になってからなのですね。 しかし、技術の進歩により大量生産による量産品が増えていく一方で「一点ずつ丁寧につくられたもの」に価値を感じる方が増えていきます。 「妥協なく堅牢で緻密に作られたもの」...

必要なものだけを、心地よく持ち歩く。二つ折り財布『Feel Coin』の魅力

必要なものだけを、心地よく持ち歩く。二つ折り財布『Feel Coin』の魅力

今、なぜ“モノを減らす”思考が注目されるのか   近年、身の回りの物を減らし、必要なものだけに囲まれて暮らす「ミニマリズム」という考え方が注目されています。 こうした考え方の背景には、キャッシュレス決済の普及や、身軽さ・機能性のニーズの増加があります。 その一環として、財布の形も小さなものが求められるようになってきています。中には「現金・カード類は一切持たない」という方もおられるようです。 ただし「現金やカードを一切持たない生活はイメージできない」「現金はある程度持っておきたい」という方も多くいらっしゃいます。 大切なことは、モノを減らすこと自体が目的ではなく、「本当に必要なもの」にフォーカスすること。それが、“削ぎ落とす”という選択の本質です。 『Feel Coin』が体現する“削ぎ落とす美学”   Munekawaの二つ折り財布『Feel Coin』は、「革財布の王道」とも言える二つ折り財布。 この形の二つ折り財布に慣れ親しんでいる方も多いのではないでしょうか? 長年かけてたどり着いた形だけあって、非常に機能的で理にかなった構造のお財布。多種多様なミニ財布がトレンドになる現代でも、根強い人気と信頼感のある革財布です。 定番の財布が持つ使い心地はそのままに、Munekawaの工夫や革に対する知見を凝縮して製作しているのがFeel Coinです。 ▶ Feel Coin 商品ページはこちら:https://munekawa.jp/products/cow9 長く使えるものを作る工夫と技術   Munekawaの製品はすべて大阪・大国町の工房で制作スタッフが手作業で仕上げています。 Feel Coinは、今回のモデルから、仕様や使い心地を保ちながら縦0.4cm・横1cmサイズダウン。カード幅に合わせた設計で、よりスリムなフォルムに仕上げました。 これにより、パンツのポケットにも無理なく収まりやすくなり、収納力はそのままに携帯性がアップ。 縫製やコバの磨きまで丁寧に作り込み、長年の使用に耐えるよう、堅牢に仕上げています。 安価な財布を買い替えるより、信頼できる一品を長く使うこと。それが結果的にモノを減らし、日常を豊かにしてくれると、Munekawaでは考えています。  参考記事:– Munekawa’s...

製作機器のメンテナンス革製品の製作に欠かせない「革漉き機」の刃の交換

製作機器のメンテナンス革製品の製作に欠かせない「革漉き機」の刃の交換

先日、Munekawaが製作で使用している「革漉き機」をメンテナンスしていただきました。 Munekawa の製作になくてはならない革漉き機。本日のブログではそのメンテナンスの様子を少しご紹介します。 革漉き機とは? 革漉き機は(バンドナイフマシーンとも呼ばれます)は、革パーツの厚みを調整するための機械です。ローラーに革パーツを通し、内部の刃で革の厚みを薄くします。 普段、革小物をお使いの方でも、レザークラフトに馴染みがないと、「革の厚み」を意識することは少ないかもしれません。しかし、革の厚みはほんの少し違うだけで、製品を手に持った時の印象や、強度に大きな違いが出てきます 厚み2.3mm原皮と、革漉き機で0,7mmまで薄くしたもの Munekawaのように、少ない革パーツ・シンプルな構造だと、革の厚みは特に重要です。製品によっては0.1mmの厚みの違いを精査することもしばしば。 そんなMunekawaの製作において、革パーツ全体の厚みを均一に調整できる革漉き機は、とても重要な製作機器です。革の厚みにムラがないことで、より精密で堅牢、質の高い製品を作ることができます。 厚みを均一に、しかもスピーディーに調整してくれる革漉き機。少人数で製作をおこなっているMunekawaのもの作りを支えてくれています。 革漉き機のメンテナンスの様子 今回のメンテナンスは、いつもお世話になっている業者の方にお願いしました。Munekawaで使用している革漉き機は、数十年前に製造されたドイツ製のもの。このように定期的に調整していただくことで、今も現役で活躍しています。 革漉き機の刃は特殊なもので、継ぎ目のないサークル状になっています。未使用の刃の幅は50mm。Munekawaの革漉き機の刃は摩耗によって20mmくらいにまですり減っていました。 刃の幅が20mmをより小さくなると漉きの精度に影響が出たり、密度や厚みの高い革を漉いた時に刃が割れてしまったりと不具合が発生しやすくなるそうです。刃の交換時期としては、ちょうど良いタイミングだったようです。 質の高い製品作りのためには、製作道具のメンテナンスがとても大切です。機能を最大限に活用するために道具のコンディションをベストの状態に整えておかなくてはなりません。 道具のメンテナンスを通してMunekawaの製作を支えてくださる方々への感謝しながら、これからも定期的な調整を欠かさず、大事に使いながら製作を続けていきたいと思います。 そしてこれからも、「メンテナンスしながら長く大事に使いたい」と思っていただけるような革製品作りを続けていきたいと思います。

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