ムネカワのレザーステーショナリーの中でもロングセラーのアイテム、レザーマウスパッド。
元々オフィスで使用するための製品として購入されることも多い製品でしたが、近年はリモートワークの普及によりご自宅用に選ばれる方も増えてきました。

しかし、まだまだ「マウスパッドは別になくても困らない」「使えなくなれば買い換えるし、安い物で十分」という方も多いのではないでしょうか。
実際、モニター、キーボード、チェアにはこだわっても、マウスパッドは後回しにしたり、重要視しないことが多い印象です。
そこで今回は、革のマウスパッドがいかに合理的で魅力のある製品か、その理由を解説していきます。
▶︎参考記事:「消耗品」を「一生使える」に。革がマウスパッドの素材として優れているワケ
マウスパッドは革のエイジングが進みやすい
「革小物」と聞いて、連想するものはなんでしょうか?
多くの人にとってそれは、財布や名刺入れ、キーケースなどで、マウスパッドを連想する方はあまり多くないかもしれません。
しかし本革とマウスパッドの相性は実はとっても良いのです。
その理由のひとつは「エイジング」です。

革のエイジングは毎日使用することで革表面につくキズや汚れによって起こります。
マウスを上に乗せて使用するマウスパッドは、財布やキーケースに比べて、さらにエイジングしやすく、革色や質感が大胆に変化していく様子を楽しめます。

多くのPC周辺機器は、購入時が価値のピークであり、やがて買い替えるものですが、革のマウスパッドは使い始めがスタートライン。 使い込むほどに価値が「育つ」製品と言えるでしょう。
ムネカワの工房でも、何年も使い続けているMP500があります。その表情は新品とはまったく違う深い色合いを見せ、手に馴染む柔らかさを持っています。「育てる楽しみ」を体験できる道具は、決して多くありません。
レザーマウスパッドはそんな楽しさに満ちた革小物のひとつではないでしょうか。
トコ材を裏面に使用することで「天然の滑り止め」に
軽いマウスパッドは、操作のたびに微妙にズレます。その都度、無意識に位置を修正する動作は、思考の小さな中断を生み、集中力のリズムを乱す一因となります。
「また動いてしまった」という小さなストレスの積み重ねが、一日の終わりにはどれほどの疲労となっているでしょうか。

ムネカワのレザーマウスパッドは、裏面には滑り止めゴムではなく、革のトコ面(裏面)をそのまま採用しています。ザラザラとした質感で、革の繊維がデスク表面に自然と食いつき、自然とマウスパッドの滑り止めとして機能する設計になっています。
革の特性をよく知り、それをそのまま活かすことで、シンプルながら長く使える革小物に仕上げています。
長持ちの秘訣は「500グラムの芯材」
こちらは、大阪・大国町にあるムネカワの工房でのレザーマウスパッドの製作の様子です。

ムネカワのマウスパッド「MP500」の最大の特徴は芯材として中に入れている500グラムのスチール板です。
ずっしりと重さがあるので、マウスパッドの自重によってマウスパッドが滑るのを防いでいます。また、マウスパッドが反り返ってしまう心配もありません。


スチール板を革で挟み込み、圧着して裁断、縫製をし、コバ(革の断面)を磨けばマウスパッドの完成です。
技巧的に難しいものではありませんが、それゆえに革の質感が全面に出ているのがMP500の魅力。
「長く使える」革の特性を最大限活かし、「長く使いたいと思える」革製品作りを目指す、ムネカワのコンセプトが活きている製品です。
気軽に始めやすい革小物「マウスパッド」
ご自身用としてはもちろん、プレゼントとしても人気のあるマウスパッド。
財布や名刺入れは既に使用しているものがあったり、相手のライフスタイルに合わせて選ぶ必要がありますが、本革のマウスパッドを持っている、という人は少ないため、贈り物に選びやすいのが人気の理由です。

また、会社名などを刻印して、記念品やノベルティとしても選ばれています。
実は手軽に始めやすい革製品として、多くのシーンで活用できるレザーマウスパッド。
財布やカードケースは事足りている、でも何か本革の革小物を持ってみたいな、という方は是非一度使ってみてくださいね。