失敗しないための基本。レザーケア用のオイル・クリーム・ワックスの違いと使い分け
革のお手入れに興味がある方も多いですが、いざ始めてみようと思った時に最初に悩むのが「ケア用品の種類の多さ」です。 市販されているケア用品を探してみると、オイル、クリーム、ワックスなど、たくさんの種類が並んでいて、「どれがどう違うの?」「自分の財布にはどれが合う?」と迷ってしまう、というお悩みはMunekawaでも多く伺います。 レザーケア用品を選ぶ際は「いまの革の状態」と「どう仕上げたいか(目的)」に合わせることがひとつの基準になります。 しっかり乾燥して油分が抜けているのか、それとも日頃のうるおいを保ちたいのか、あるいは少し水や汚れに強くしたいのかによって、必要なケア用品も変わります。 この記事では、本革の革製品のケア用品を選ぶ際に参考にしたい、レザーオイルやクリームの違いと使い分けのポイントについてご紹介します。 ※ 今回ご紹介する内容は、革の状態やイメージする仕上がりを基準にしたケア用品の選び方の目安をご紹介するものです。実際は、革の種類や仕上げによって適したケアは異なりますので、ケア用品のご使用前には、必ずお手持ちのケア用品の対象素材をご確認ください。 状態と目的で選ぶ3つの目安 ケア用品の種類が多くて決められないときは、まず革の状態と目的に合わせて次の3つのタイプから考えてみましょう。 革の状態・目的 ケア用品の種類 特徴 カサつきや硬さがあり、しっかり乾燥している オイル系 革の奥まで油分をしっかり補給できます。色が濃くなったり革が柔らかくなりやすいため、ごく少量ずつ様子を見ながら使います。 日頃の手入れで、風合いを保ちながら保湿したい デリケートクリーム 水分が多く伸びが良いのが特徴。革の色や質感を大きく変えにくいため、定期的な保湿や普段のお手入れに最適です。 保湿しながら、ツヤや軽い水弾きも持たせたい ワックス配合クリーム 表面に薄い保護膜を作り、上品な光沢と撥水性をプラスできます。塗りすぎると曇りやベタつきの原因になるため、薄く伸ばして乾拭きで仕上げます。 ※ 上記は一般的な牛革(植物タンニンなめし)を想定した目安です。コードバンやブライドルレザー、起毛革(スエードなど)、エナメル革などは専用のケア用品が必要となります。不明な場合は、無理に使わず購入店にご相談ください。 1. 乾燥している革には、油分を補う「オイル系」 久しぶりに引き出しから取り出した革小物や、雨に濡れて乾いたあとの革は、表面がカサついている、以前より硬く感じる、曲げたときの細かなシワが戻りにくいなどの状態になっていることがあります。これは、革の内部の油分が抜けて不足しているサインです。こうした場合には「オイル系」のケア用品が適しています。 ミンクオイルやニートフットオイル(牛脚油)といった動物性油分を中心としたオイルは、浸透力が高く、失われた油分をしっかり奥まで届けてくれます。まさに「栄養補給」をして革のしなやかさを取り戻したいときに頼りになるアイテムです。 ただし、油分が多いぶん、革の色が濃くなったり、繊維がほぐれて柔らかくなりすぎたりすることもあります。また、塗りすぎると表面に残ってベタつきやホコリ吸着の原因にもなるので、注意しましょう。 いきなり広い面に塗るのではなく、まずは底面やポケットの内側など目立たないところで試すのがおすすめです。「少し足りないかな?」と思うくらいの量を布に取り、薄く薄く伸ばして革の様子を見てあげてください。 2....