気付けば、私たちの生活にすっかりと馴染んだキャッシュレス決済。
その一方で、増え続けるカード類や、シーンに合わない財布のサイズ感など、「自分に合った持ち方が分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ライフスタイルが変化するように、財布との付き合い方もまた変化の時を迎えています。かつてのように「大きな財布一つ」に全てを収めるのではなく、今の自分に合わせて持ち物を賢く使い分ける。そんな新しいスタイルが求められています。
今回は、多様化するキャッシュレス時代における「財布の使い分け」というテーマについて、私たちの考える4つのスタイルをご紹介します。財布選びの参考にしてみてください。
なぜ、財布の「使い分け」が必要なのか?
キャッシュレス決済の普及は、多くの利便性をもたらしました。とはいえ、物理的な現金やカード類や完全に不要になったわけではありません。
むしろ、これらをいかにスマートに、そして美しく持ち歩くかという、新たな課題が生まれています。

ミニ財布やカードケース、コインケースといった新しい形の革小物が次々と登場し、選択肢が増えたからこそ、「自分にとって本当に必要なものは何か」を見極めることが重要になります。
全てのシーンに完璧に対応する万能な財布は、存在しないのかもしれません。
だからこそ、その時々の状況に応じて、複数の革小物をしなやかに使い分けるという発想が、暮らしをより豊かにする鍵となるのです。
ライフスタイルで考える、4つの財布パターン
Munekawaでは、多様なライフスタイルを想定して様々な財布や革小物を製作しています。ここでは、4つの代表的なスタイルに分けて、具体的な使い分けのヒントをご提案します。
1.持ち物は最小限に【ミニマル派】
身軽さを重視し、持ち物は最低限にしたい方に、ポケットに収まる程度の、必要最低限のカードと少しの現金。そんなミニマルなスタイルを好む方には、小銭+紙幣+カード類が一体のミニ財布がおすすめです。携帯性と機能性を両立したミニ財布は、手荷物を減らし、軽やかなライフスタイルをサポートします。
▶︎Munekawaのおすすめミニ財布「Enfold Coin」
2. 支払いをスマートに【整理整頓派】
カードも現金も定位置に収め、スマートに持ち歩きたい。財布の中は常に整理整頓し、支払いの所作も美しくありたい。そんな方には、それぞれの収納位置や役割が明確な長財布が良いでしょう。長財布は紙幣を折らずに整理して収納できるのも人気のポイントです。
3. シーンに応じて使い分ける【バランス派】
仕事とプライベートなど、シーンに応じて賢く使い分けたいという方は、長財布とミニ財布を使い分けるスタイルがおすすめです。ビジネスシーンではしっかりとした印象の財布を持ち、休日の外出では軽快なサブ財布を活用する。シーンに応じて財布を使い分けることで、より柔軟に毎日の暮らしに革を取り入れて楽しむことができます。
4. 自分らしい組み合わせを愉しむ【こだわり派】
デザインも機能性も重視し、オリジナルの使い方を愉しみたい方に
既成概念にとらわれず、自分だけのルールで革小物の組み合わせを愉しむ。最近はカードケースをお財布代わりに使用する、という方も増えています。持ち物へのこだわりを通して自分を表現するのも革小物の楽しさのひとつと言えるでしょう。
スタイル別・Munekawaアイテムの組み合わせ例
それでは、先に挙げたスタイルを、より具体的なアイテムの組み合わせで見ていきましょう。
【バランス派】機能的に使い分けたい方へ
◾️ビジネスシーンで
お客様との打ち合わせや会食など、信頼感が求められる場面では、大人っぽい印象の長財布が最適です。封筒型長財布 Encase(エンケース)とコインケースHold(ホールド)は、ジャケットの内ポケットにスマートに収まり、会計時にも落ち着いた大人の振る舞いを演出します。

◾️ランチや休日には
一方で、オフィスの近くでのランチや、休日のちょっとした外出には、ポケットにすっぽり収まる二つ折り財布Carriage(キャリッジ)とコインケースUndo(アンドゥ)だけで軽快に。メインの財布から必要なカードだけを移し替えれば、身も心も軽やかに出かけられます。

【こだわり派】「自分らしさ」を楽しみたい方へ
◾️カード決済がメインの方へ
支払いのほとんどをカードやスマートフォンで済ませる方は、思い切って財布の形にこだわる必要はないかもしれません。薄型のカードケースTuck(タック)に、数枚のカードと折り畳んだ紙幣をスマートに収納しておけば、最小の手荷物で快適に。

◾️現金もある程度持っておきたい方
ある程度現金が必要、という方は薄型ミニ財布Wedge(ウェッジ)と極小コインケースPalm(パーム)の組み合わせをどうぞ。2つ合わせてもポケットの中で邪魔になりにくいサイズ感です。

"育てる"楽しみも。長く愛用できる革小物
Munekawaの製品は、使い始めた時が完成ではありません。イタリア産の高品質な植物タンニン鞣し革であるブッテーロは、使い込むほどに艶を増し、色合いは深く、そして持ち主の手に柔らかく馴染んでいきます。
日々の使用で付いた小さな傷さえも、それは世界に一つだけの風合いとなり、持ち物への愛着を育んでくれるでしょう。
この「革を育てる」という経験こそ、物が溢れる時代における、贅沢な時間の使い方だと考えています。

万が一、糸がほつれたり金具が壊れたりしても、Munekawaの工房でいつでも修理を承ります。一つのものを長く大切に使い続ける。そんなサステナブルな価値観も、私たちが届けたい想いの一つです。
自分だけの「最適解」を見つけて、キャッシュレスライフをもっと快適に
キャッシュレス時代の財布の使い分けについて、4つのスタイルと具体的な組み合わせをご紹介しました。
大切なのは、誰かの真似をしたり流行に乗ることではなく、ご自身のライフスタイルと向き合い、心から「心地よい」と思える持ち方を見つけることです。

今回提案した「使い分け」はそのためのひとつのヒントに過ぎません。私たちの豊富なラインナップの中から、ぜひ、ご自身の「最適解」を見つけ出していただければと思います。
オンラインストアや大阪・大国町の直営店では、スタッフが皆様の財布選びのお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。