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製作機器のメンテナンス<br>革製品の製作に欠かせない「革漉き機」の刃の交換

製作機器のメンテナンス
革製品の製作に欠かせない「革漉き機」の刃の交換

先日、Munekawaが製作で使用している「革漉き機」をメンテナンスしていただきました。 Munekawa の製作になくてはならない革漉き機。本日のブログではそのメンテナンスの様子を少しご紹介します。 革漉き機とは? 革漉き機は(バンドナイフマシーンとも呼ばれます)は、革パーツの厚みを調整するための機械です。ローラーに革パーツを通し、内部の刃で革の厚みを薄くします。 普段、革小物をお使いの方でも、レザークラフトに馴染みがないと、「革の厚み」を意識することは少ないかもしれません。しかし、革の厚みはほんの少し違うだけで、製品を手に持った時の印象や、強度に大きな違いが出てきます 厚み2.3mm原皮と、革漉き機で0,7mmまで薄くしたもの Munekawaのように、少ない革パーツ・シンプルな構造だと、革の厚みは特に重要です。製品によっては0.1mmの厚みの違いを精査することもしばしば。 そんなMunekawaの製作において、革パーツ全体の厚みを均一に調整できる革漉き機は、とても重要な製作機器です。革の厚みにムラがないことで、より精密で堅牢、質の高い製品を作ることができます。 厚みを均一に、しかもスピーディーに調整してくれる革漉き機。少人数で製作をおこなっているMunekawaのもの作りを支えてくれています。 革漉き機のメンテナンスの様子 今回のメンテナンスは、いつもお世話になっている業者の方にお願いしました。Munekawaで使用している革漉き機は、数十年前に製造されたドイツ製のもの。このように定期的に調整していただくことで、今も現役で活躍しています。 革漉き機の刃は特殊なもので、継ぎ目のないサークル状になっています。未使用の刃の幅は50mm。Munekawaの革漉き機の刃は摩耗によって20mmくらいにまですり減っていました。 刃の幅が20mmをより小さくなると漉きの精度に影響が出たり、密度や厚みの高い革を漉いた時に刃が割れてしまったりと不具合が発生しやすくなるそうです。刃の交換時期としては、ちょうど良いタイミングだったようです。 質の高い製品作りのためには、製作道具のメンテナンスがとても大切です。機能を最大限に活用するために道具のコンディションをベストの状態に整えておかなくてはなりません。 道具のメンテナンスを通してMunekawaの製作を支えてくださる方々への感謝しながら、これからも定期的な調整を欠かさず、大事に使いながら製作を続けていきたいと思います。 そしてこれからも、「メンテナンスしながら長く大事に使いたい」と思っていただけるような革製品作りを続けていきたいと思います。

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