革製品の「マチ」って何?Munekawaの製品に見るマチ設計と自分に合った革小物の選び方
革製品をはじめ、バッグや財布などを選ぶ際によく耳にする「マチ」という言葉。 「バッグやカードケースの側面の部分」「収納量や自立するかに関係している」など、なんとなく知っているという方も多いかと思います。 革製品においてもマチは重要な役割を果たす部分。よく見てみると「より使いやすくなるように」「収納力を上げるために」と、作り手によるさまざまな工夫が垣間見えます。 今回のブログでは、Munekawaの製品を例に「革製品のマチ」についてご紹介します。 マチについて知っておくことで、財布や名刺入れを選ぶ際に自分に合ったものを選ぶ時のヒントになるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。 マチが担う3つの役割 革製品におけるマチとは、本体の側面の「幅・厚みを生むための部分」のことを指します。平らな革を二つ折りにしただけでは、中身の厚みが出たときに革へ負担がかかってしまいます。そこで側面に革を足し、開いたときに広がる構造をつくる。これがマチの基本的な仕組みです。 具体的に、マチは以下の3つの役割を担っています。 収納力をつくる内側にスペースを広く取り、中身を入れるための空間を生み出します。マチの幅や深さによって、無理なく収められる量が決まります。 出し入れを助ける開いたときに口が大きく開くか、見渡しやすいかなどもマチの設計によるところが大きいです。毎日使う上で「ストレスなく使えるか」を決める大切な部分です。 シルエットを保つ中身を入れて閉じた時の厚みや、全体の形をコントロールします。机に置いた時の美しさや、ポケットでの収まりもマチが支えています。 「収納力」「出し入れのしやすさ」「形を崩さず中身を収める」Munekawaでも、製品ごとにどこへ一番重きを置くかを考え、この3つの役割のバランスを毎回見直しながらマチを設計しています。 Munekawaの製品に見る、マチの工夫 ここからは、Munekawaの4つの製品を例に、それぞれどのようなマチを採用し、それがどのような使い心地につながっているかをご紹介します。 名刺入れ「Through」|所作を妨げない、幅広の通しマチ Munekawaの定番名刺入れ「Through」は、本体の横から底をぐるりとひと続きの幅を持たせる「通しマチ」を取り入れています。 ビジネスの現場では、1日に数十枚の名刺を交わすことも珍しくありません。直営店でも「20枚を超えると出し入れが窮屈になる」というご相談をよくいただきます。そこでThroughでは、最大50枚を無理なく収められるよう、マチの幅をしっかりと広く取りました。 通しマチを取り入れることで、収納量に応じて箱のように立体的な空間を作ることができます。厚みのある名刺の束を入れても革に無理な張りが生まれず、中で引っかかることなくスムーズに取り出せます。使っていくうちに革は柔らかく馴染むので、収納量が少ない場合はマチが折り畳まれ、収納量に合った厚みに落ち着きます。 Throughがコンパクトなサイズ感とシンプルなデザインながら、しっかりと収納力を持っているのは通しマチがポイントと言えるでしょう。 ▶︎名刺入れ「Through」の商品ページはこちら https://munekawa.jp/products/cac8 L字ファスナー財布「Cram」|マチと小銭入れを一体化させた独自構造 「ミニ財布を試したけれど、中身が見えにくくてやめてしまった」。そんな声に応えるため、マチの構造から見直して生まれたのがL字ファスナー財布Cramです。コンパクトながら、現金とカードの十分な収納力を備えています。 一般的なミニ財布はササマチ(底に向かって細くなる三角形の折マチ仕様)のものが多く見られますが、Cramは、側面の折り込みマチをなくし、中央の小銭入れ自体をマチとして機能させる設計を採用しています。 この構造がミニ財布ながら「より大きく開く設計」になっているのがCramの大きな特徴のひとつ。また、従来のマチをなくしたことで、紙幣や小銭をしっかり収めても、分厚くなりすぎないのもメリットです。 マチの固定概念を外すことで、ミニ財布特有の窮屈さを解消した財布です。 ▶︎L字ファスナー財布「Cram」の商品ページはこちらhttps://munekawa.jp/products/rw2 小銭入れ付き長財布「Untrad」|左右で高さの違う、非対称マチ 小銭入れ付き長財布 Untradは、マチの構造から見直すことで「紙幣や小銭、領収書などが見やすく取り出しやすい」設計にした長財布です。...