革製品の魅力のひとつは、使い続けることで表情が変わっていくこと。使い続ける内に、ふと気がつくと、新品のときには見られなかった色の深まりやツヤが感じられるようになっています。
今回は、ブライドルレザーのエイジングについてご紹介します。

お見せするのは、製作スタッフが日常的に使い続けたブライドルレザーの製品。ブルームが取れた先に現れた深みのある光沢と、色の変化をご覧ください。
ブライドルレザーの特徴をおさらい
ブライドルレザーは、もともとイギリスで馬具用に開発された革です。
Munekawaでは、イギリスの「Thomas Ware & Sons」というタンナーのブライドルレザーを使用しています。

新品の状態では、表面に白い粉のようなものが浮いていることがあります。これは「ブルーム」と呼ばれるもので、革に染み込んだロウ(ワックス)が表面に出てきた状態です。
他の革には見られない特徴ですので「汚れやカビでは?」と気にされる方もいますが、ご安心ください。ブルームは上質な革である証のようなもの。
使い続ける内にブルームは自然と取れて革らしい光沢が出てきます。
ICカードケース Tuck グリーン
まずは、製作スタッフが愛用しているICカードケース Tuck ブライドルレザーのグリーンです。
約1年ほど使用しています。

革のエイジング、特に革色の変化は、表面に微細な傷や油脂がつくことで起こるのですが、ブライドルレザーはブッテーロに比べると比較的傷に強いため、その分エイジングがゆっくり進む傾向があります。

しかし、1年使用する中で徐々に色に深みが出てきているのがわかります。ICカードケースは、毎日の通勤で必ず手に取るアイテムです。触れる頻度が高い分、革の変化を感じやすい製品のひとつといえます。
▶︎ICカードケース Tuck ブライドルレザーの詳細はこちら
Enfold Coin レッド
続いて、同じくスタッフ愛用のEnfold Coin ブライドルレザーのレッドです。およそ1年半使用しています。

先ほどのICカードケース Tuck同様、まだ大きく色の変化が感じられるほどではないかもしれません。しかし、やや光沢が増しているような印象です。

レッドはブライドル、ブッテーロ共に時間が経つと深みのある濃い赤に育っていきます。
使い始めの温かみのある赤とは違う、独特の存在感が感じられるようになります。「まだ時間はかかると思いますが、どんな感じに育ってゆくか楽しみです」とスタッフも話してくれました。
薄型小銭入れ Undo グリーン
最後にご紹介するのは、薄型小銭入れ Undo ブライドルレザーのグリーンです。(現在は完売)
こちらもおよそ1年半ほど使用しています。

使い続けると柔らかく馴染む革の性質を利用したコインケース。使っていくとどんどん革の張りが収まって薄くなり、コインの出し入れもしやすくなります。
スタッフ使用のUndoも、使い込まれた味のようなものが感じられるようになってきました。
ブライドルレザーは高価なイメージがありますが、傷に比較的強く、ロウが塗り込まれているため乾燥もしにくいので、意外に扱いやすい革のひとつ。
Undoを使用しているスタッフも「日常的に軽めのお手入れをする程度で、気兼ねなくラフに使用しています」とのことでした。
ブライドルレザーのお手入れについて
ブライドルレザーのお手入れは、使い始めは柔らかい布で乾拭きする程度で十分です。使い始めの時期にオイルなどでお手入れをすると、かえって革の表面がくもる原因になることもあります。
ブルームは使っているうちに自然と馴染んでいくので、無理に落とす必要はありません。
ブルームが取れて革本来の表情が出てきたら、乾燥が気になったときだけ少量の専用クリームで保湿してあげてください。基本は「使うことが最良のケア」です。日々手に取って使い続けること自体が、革にとって一番のお手入れになります。
革は使い手の時間を映す素材
今回はスタッフが使用しているブライドルレザーの製品のエイジングについてご紹介しました。
同じ製品でも、使う人や使い方によって異なる表情に育っていきます。今回ご紹介したスタッフ使用の品々も、これからより一層、他にはない個性を持った革小物に変化していくでしょう。
Munekawaでは、ブライドルレザーの他にも、ブッテーロ、コードバンなどの革や、エイジングの少ないクロムなめしの革など、さまざまな革を扱っています。

それぞれに、質感もエイジングも異なりますので、その違いを感じながらMunekawaの革小物をご覧いただければと思っています。
お近くにお越しの際は、大阪・大国町のMunekawa直営店にお気軽にご来店ください。
▶︎関連記事「スタッフインタビュー:Munekawa直営店ってどんな所?」
予告 コードバンの水シミは消える?
コードバンのCramに、水シミのような跡がついたものがあります。コードバンは水に弱い素材として知られていますが、この水シミは使い込むうちに馴染んで目立たなくなるのでしょうか。

このCramを製作スタッフが実際に使い始め、経過を追いかけていくことにしました。水シミがどのように変化していくのか、定期的にブログでご報告する予定です。
続報をお楽しみに。