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気分と好みで選ぶ、ブライドルレザーとブッテーロ。あなたに合う革の見つけ方

「ブライドルレザーとブッテーロ、どちらが良い革ですか?」

お客様からよくこうした質問をいただきます。

Munekawaではブッテーロをレギュラーの革素材として使い、限定品をブライドルレザーで製作することが多いため「ブライドルレザーの方が高級で良い革」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。

Munekawaで使用しているThomas Ware&Sonsのブライドルレザー

ブライドルレザーとブッテーロは、どちらもMunekawaが長く使い続けてきた革です。結論から言うと、片方が高級でもう片方が劣るということはありません。それぞれに特徴のある、優れた革です。

「どちらが良い革か」と考えて選ぶと、いつまでも答えは出ません。「どちらが今の自分に合うか」。視点をそう切り替えると、選ぶことが迷いではなく、楽しみに変わります。

ブッテーロとブライドルレザーの特徴

ブッテーロ

ブッテーロは、植物タンニンなめし製法で作る本革ならではの透明感のある発色と、オイルを含んだしっとりとした手触りが持ち味の革です。

経年変化(エイジング)の進みが早く、使い始めて間もない頃から、艶が増していく様子を実感できます。

Munekawaで使用しているイタリア産ブッテーロ

本来はマットな質感のブッテーロですが、Munekawaで使用しているブッテーロはオリジナル加工として、高温・高圧でプレ スを加えています。こうすることで、繊維が密になり強度が上がるだけでなく、熱が加わることで表面に自然な光沢が感じられるようになります。

Munekawaでは長年使用してきているブッテーロですが、触れるたびに「良い革だな」と実感しています。質感、色合い、強度、エイジング、どれを取っても自信を持ってお届けできる革です。

特に「どの革を選べばよいかわからない」「初めて革製品を使う」という方には、ブッテーロをおすすめしています。

ブライドルレザー

ブライドルレザーも、ブッテーロと同じく植物タンニンなめし製法で作られる革ですが、ブライドルレザーの最大の特徴は、仕上げの段階で、ワックス(蝋)を塗り込む点にあります。

このワックスは革の強度を高めるために塗り込むのですが、このワックスが固まって表面に白く浮き出るのが「ブルーム」です。

Munekawaで使用しているThomas Ware&Sonsのブライドルレザー

ブライドルレザーは手綱など、馬具に使用されることを目的に開発された革のため、「強度に非常に優れた革」として知られています。

しかし、馬具用に開発されたといっても、革小物の製作に使用されているブライドルレザーは柔らかく加工されていることもあり、強度において「ブッテーロよりブライドルレザーの方が圧倒的に優れている」というわけではありません。

ブライドルレザーの表面は硬質で、ブッテーロに比べると比較的傷がつきにくいですが、ブッテーロの方が伸縮性があるため、革の裂けにはブッテーロの方が強いといったように、強度においてもそれぞれ特性があります。

Munekawaが「変えること」と「変えないこと」

革製品は、用途やパーツに合わせて革を漉(す)き、厚みを調整してから仕立てます。Munekawaでは、同じデザインの製品でも、革が変われば、この調整を見直すのが通常です。

ブライドルレザーの製品の制作風景

Munekawaが同じ製品をブライドルレザーで製作するときは、硬質で張りのある革の持ち味を活かすため、ブッテーロよりも少し厚みを残して仕立てています。

一方で、収納の設計、構造、縫製は、ブッテーロ版とすべて同じです。

どちらの革を選んでも、使い勝手は変わりません。機能で迷う必要がないからこそ、純粋に革の好みだけで選んでいただけます。

ブライドルレザーの製品の制作風景

ブッテーロとブライドルレザー、選び分ける4つの視点

それでは、ブッテーロとブライドルレザーの選び分けの視点を4つご紹介します。どの視点も、実際にお店でお客様にお伝えしているものです。「どちらが優れているか」ではなく、「どちらが今の自分に合うか」で考えてみてください。

1.色と表情の好み

染料の色が透けるような、透明感のある発色を楽しみたいならブッテーロ。ブルームをまとった、深く落ち着いた色味に惹かれるならブライドルレザーがおすすめです。

2.手触りの好み

手に取ったとき、しっとりと馴染む感触が好きか。それとも、硬質な張りとコシのある感触が好きか。毎日手にする道具だからこそ、触れたときに「しっくりくるか」どうかは革小物選びの大切な基準になります。

Munekawa 名刺入れ Through ブライドルレザー
3.服装や、使うシーン

ジャケットを着る日が多い方には、重厚でエレガントな雰囲気のブライドルレザーが馴染みやすいかもしれません。私服や軽装で過ごす日が多いなら、ブッテーロの豊かな色を差し色として楽しむのも良いものです。

もっとも、これは決まりごとではありません。スーツにブッテーロの鮮やかな色を合わせるのも素敵ですし、休日にブライドルレザーを持つのも粋なもの。その日の気分の話として、気軽に考えてみてください。

4.経年変化の楽しみ方

変化を早く実感したい方にはブッテーロ、時間をかけてゆっくり育てたい方にはブライドルレザーが向いています。ブライドルレザーは、ブルームが少しずつ取れて艶が現れるまでの過程そのものが楽しみになります。

オールブライドルレザーで、いつもの定番が違う表情に

Munekawaでは、定番の製品を全面ブライドルレザーで仕立てた「オールブライドルレザー」シリーズを限定で製作しています。ここでは、その中から2つをご紹介します。どちらも人気の定番のかたちですが、革が変わることで、また違った雰囲気を楽しんでいただけます。

【限定】名刺入れ“Through”/オールブライドルレザー

170年以上の歴史を持つ英国の老舗タンナー、THOMAS WARE & SONS社のブライドルレザーで仕立てた名刺入れです。

Munekawa 名刺入れ Through ブライドルレザー

フタ側のポケットからスムーズに名刺を取り出せる設計や、メインポケットとサブポケットを合わせて約45〜50枚を収納できる容量は、定番の“Through”そのまま。名刺交換というビジネスの場面で手にする道具だからこそ、硬質でエレガントなブライドルレザーの表情がよく合います。

【限定】小銭入れ付き二つ折り財布“Feel Coin”/オールブライドルレザー

外装だけでなく、内装まで同じブライドルレザーを使用した、贅沢な仕様の二つ折り財布です。

Munekawa 二つ折り財布 Feel Coin ブライドルレザー

カードポケット7段に約10枚、小銭は約25〜35枚、お札は約25枚という収納設計は、定番の“Feel Coin”と同じ。ベーシックなかたちだからこそ、ブライドルレザーのシックで高級感のある佇まいが際立ちます。

「二つ折り財布」という定番の形に、イギリスの歴史あるタンナーTW&Sのブライドルレザーを合わせることで、王道の風格が感じられる二つ折り財布に仕上がっています。

迷ったら、今の気分に合う方を

それでも迷ったら、大阪・大国町にあるMunekawa直営店で実物を手に取ってみてください。ブルームの表情も、張りのある手触りも、写真より実物のほうがずっと雄弁です。オンラインストアでは、各商品ページで色や質感の写真を詳しくご覧いただけます。

大阪・大国町 Munekawa直営店

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Munekawaが「自社生産」を大切にする理由

Munekawaは1999年の創業以来、「長く使える革製品を届けたい」という想いで、製品作りを続けてきました。

「売ること」だけではなく、「使い続けてもらうこと」を大切に、企画・製作・販売から修理まで、すべて自社で一貫して行っています。

なぜ少人数の私たちが、これほどまでに「自社生産」にこだわるのか。

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