革小物は、気負わず使い始めていい。毎日使うほど育つ革の楽しみ方と注意するポイント
革小物を新しく迎え、うれしさと同時に「傷がつくのが怖い」と、つい身構えてしまった経験はありませんか? シンプルな形や、革の風合いをそのまま活かした作りのものほど、ちょっとした傷が目立つのではないか、と心配になりますよね。 しかし、革は、思っているよりずっと丈夫で、日々使うほどに表情を深めていく素材です。大切にしまい込むよりも、毎日の暮らしのなかでどんどん使うほど、革は応えてくれます。 今回のブログでは、革小物を気軽に楽しむための考え方と、最低限知っておきたい注意すべきポイント、そして、より良い状態で使い始めるための「プレケアサービス」についてもご紹介します。 これから梅雨、夏に向けて革の扱いや革製品の新調に不安がある方はぜひご覧ください。 ▶︎プレケアサービスの詳細はこちら 革は「変化する」素材 使い始めのハリのある質感は、新しい革製品ならではの魅力があります。 できれば「傷やシミをつけず、きれいなままで使いたい」と考えるのも自然なことです。 しかし、革小物はそもそも「風合いが変化する素材」であることを知っておくと、考え方が変わるかもしれません。 革は、手で触れるたびに適度な油分がなじみ、摩擦によって少しずつツヤが生まれ、使う人だけの風合いへと育っていきます。これを「エイジング(経年変化)」と呼びます。エイジングは、小さな擦れや傷の集積によって起こります。 革製品は、飾っておくための工芸品ではなく、毎日手にして使うための道具です。そして革の魅力は、使うことではじめて引き出されます。 大切なのは、完璧な状態を守り続けることではなく、変化そのものを楽しみながら使い続けることです。 「毎日使う」と、革はこう変わっていく 革のエイジングは、触れる回数が多いほど早く、豊かに進みます。だからこそ、毎日手に取る財布やキーケース、名刺入れといった革小物は、変化を楽しむのにいちばん向いています。 使い込むことで、たとえば次のような変化が表れます。 色が少しずつ深まり、落ち着いた色合いになる 表面に自然なツヤが生まれ、手に吸い付くような質感になる 角や折り目が手になじみ、自分の使い方に沿った形に落ち着く こうした変化は、毎日使う人だけが感じることができる「育てる楽しみ」です。買ったときが完成形なのではなく、これから時間をかけて完成させていく。そう考えると、最初の小さな傷も気にならなくなるはずです。 ▶︎関連記事「革のエイジングとはどんなもの? ブッテーロを中心に、コードバン、ブライドルレザーの経年変化をご紹介」 神経質にならなくて大丈夫な理由 革製品を使ったことがない方は「扱いが難しそう」という印象を持ちがちですが、実際には革の扱いはとてもシンプルです。 Munekawaでは、メイン素材のブッテーロをはじめ、油分の多い革を取り扱っています。こうした革は、特別なことをしなくても自然に表情を深めていきます。 小さな傷は使ううちに味わいへと変わり、少し水がつく程度ならすぐに拭いて乾かせば多くは問題なくお使いいただけます。 Munekawaの製作スタッフも、自分の財布や名刺入れを毎日ラフに使っています。肩の力を抜いて、日常のなかで使い始めてみてください。 ▶︎関連記事「革製品のお手入れで陥りやすい5つの誤解と、正しいお手入れ方法」 使い始めに、これだけは知っておきたいこと 気軽に使ってよい一方で、長く気持ちよく付き合うために、いくつか知っておきたいポイントもあります。どれも難しいことではありません。ちょっとしたポイントとして意識してみてください。...