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名前に宿る、ものづくりの意図。Munekawa製品のネーミングに込めた意味

Munekawaの革製品には、少し聞き慣れない英単語の名前が付いています。なかには、初めて目にしたとき「どんな意味だろう」と疑問に思われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

名前に宿る、ものづくりの意図。Munekawa製品のネーミングに込めた意味

これらの名前の多くは、使うときの所作や、製品の構造そのものに由来しています。

名前の意味を知ると、その製品がなぜこの形をしているのかが見えてきます。今回はMunekawaの3つの革財布を取り上げて、名前に込めた意味やエピソードをご紹介します。

名前に宿る、ものづくりの意図。Munekawa製品のネーミングに込めた意味

最初にご紹介するのは、L字ファスナー財布「Cram(クラム)」。

手のひらサイズながら小銭・カード・紙幣を収納でき、ファスナーを開けばどこに何が入っているかひと目で見渡せる構造のミニ財布です。

名前に宿る、ものづくりの意図。Munekawa製品のネーミングに込めた意味

Cramという名前は、英語で「詰め込む」を意味する言葉から取られています。

Cram製作のきっかけは、Munekawaの製品を取り扱うセレクトショップの方から「コンパクトなL字ファスナーの財布を作れませんか?」とご要望をいただいたことでした。

当時、コンパクトなL字ファスナー財布は市場に出始めたばかりで、サイズが小さいぶん容量が足りなかったり、出し入れの際にファスナーが紙幣を噛んでしまったりという問題があったそうです。

L字ファスナー財布 Cramの制作風景

そうした使いづらさを気にせず使える、小さくてもしっかり入って、出し入れしやすい財布を作ろう。そんな思いがCramには込められています。

当初、二枚の革を合わせた姿が貝のように見えることから、Cramと似た響きを持つ「Clam(二枚貝)」も候補に挙がっていました。それでもCramに決まったのは、こちらの方が「こんな財布があったら便利だな」という作り手の思いが伝わると考えたからです。

製品の企画から製造まで少人数で行うMunekawaらしい名付けだと感じています。

▶︎L字ファスナー財布 Cramの詳細はこちら

Wedge ― お札を「差し込む」動作から

続いては、薄型ミニ財布の「Wedge(ウェッジ)」。

重さは約22g。シャツやパンツのポケットにすっと収まる薄さで、カード3枚と折りたたんだお札が5〜6枚。キャッシュレス中心の方の「必要最低限」に応える財布として人気のアイテムです。

Wedge ― お札を「割り入れる」所作から

木材や石などの割れ目に打ち込んで割るV字型の「くさび」という道具がありますが、Wedgeは、二枚の革のパーツの間に、お札を割り入れるように差し込む様子がくさびを連想させることから名付けられました。

ファスナーやホックボタンを使わず、ラフにスッと差し込む使い心地がそのまま名前の由来となっています。

薄型ミニ財布 Wedgeの使用シーン

余談ですが、海外の取引先に教えてもらった話によると、Wedgeはイギリスでは「お金」という意味もあるのだそうです。

狙っていたわけではないのですが、財布の名前としてはとても面白い偶然の一致ですね。

▶︎薄型ミニ財布 Wedgeの詳細はこちら

Carriage ― 美しい身のこなしのために

最後にご紹介するのは、薄型二つ折り財布の「Carriage(キャリッジ)」。マネークリップのようにお札を挟み込んで使用する二つ折り財布です。

「コンパクトで、かつカードもしっかり入るお財布が欲しい」というお客様の声から生まれた、Munekawaではロングセラーの一品。

Carriage ― 美しい身のこなしのために

Carriageには「身のこなし」や「立ち振る舞い」という意味があり、その意味合いから連想して名付けられました。

その理由は、左右非対称の革パーツでお札を留めることで、お札の抜け落ちを防ぎながらも、流れるようにスムーズに取り出せる構造にあります。

「使う人がスムーズに、スマートに使用することができるかどうか」というのもMunekawaの製品作りにおいては非常に重要なポイントです。

エイジングして厚みが落ち着いた薄型二つ折り財布 Carriage

また、ホック以外の金具や芯材を使っていないため、革が馴染むと厚みは約9mmまで落ち着き、ポケットに薄く収まります。Carriageは「carry(運ぶ)」を語源としており、貴重品を運ぶ道具の名前としてもぴったりですね。

ポケットから薄い財布を取り出し、お札もカードもスマートに扱う。その一連の動作が、美しい身のこなしにつながる。「製品の目指す体験そのもの」にちなんだ名前と言えるかもしれません。

▶︎薄型二つ折り財布 Carriageの詳細はこちら

名前から、作り手の意図を感じてもらえるように

どの名前にも、「この財布を使う人に、こんな風に過ごしてほしい」という願いが込められています。名前の意味を知ってから手に取ると、見え方が少し変わってくるのではないでしょうか。

薄型ミニ財布 Wedgeの使用シーン

Munekawaの製品には、ほかにも由来のある名前がまだいくつもあります。その話は、またあらためてご紹介できればと思います。

オンラインストアや直営店で見かけたときは、名前の由来を思い出しながら、手に取ってみてください。


Munekawaは大阪・大国町に直営店と製作工房を構える革製品ブランドです。革本来の風合いと機能的な使い心地を追求したシンプルな革小物を製作・販売しています。

「Munekawaの製品に興味がある」「本革のプレゼントを探している」「自分にどんな形の革製品が合うかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

メールでのお問い合わせも、直営店へのご来店も大歓迎です。皆様のご利用をお待ちしております。

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▶︎L字ファスナー財布 Cram

▶︎薄型ミニ財布 Wedge

▶︎薄型二つ折り財布 Carriage

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Munekawaが「自社生産」を大切にする理由

Munekawaは1999年の創業以来、「長く使える革製品を届けたい」という想いで、製品作りを続けてきました。

「売ること」だけではなく、「使い続けてもらうこと」を大切に、企画・製作・販売から修理まで、すべて自社で一貫して行っています。

なぜ少人数の私たちが、これほどまでに「自社生産」にこだわるのか。

その理由をご紹介します。