Munekawaでは、ときどき「限定」と記された製品を製作・販売しています。
最近では、ホーウィン社のバーボンのシェルコードバンを使ったL字ファスナー財布Cramを3個だけ製作しました。

限定品は数が少ないため、気づいたときには売り切れていることもあります。「もっとたくさん作ればいいのに」と思われるかもしれません。
今回は、Munekawaがなぜ少量の限定品を作っているのか、その背景についてご紹介します。
良い革が少量だけ手に入ったときに作る
限定品が生まれるきっかけとして多いのは、革の入荷です。
タンナーから届く革は、定番として安定的に仕入れられるものもあれば、ごく少量だけ手に入る素材もあります。中には、すでに生産が終了したデッドストックの革が入荷することも。

こうした普段は扱っていないものの、偶然手に入った良い品質の革を使うことで、同じ形でもまた違った魅力のある製品をお届けすることができます。
「良い革があるなら、製品にして届けたい」そんな思いが少量でも限定品を製作しているひとつめの理由です。
定番とは違う魅力を持ったカラーを楽しんでほしい
Munekawaの定番カラーは、ブラック、ブルー、キャメル、グリーンの4色です。長く使う中で飽きがこず、経年変化が美しく、幅広い層に使っていただきやすい色を基準に選んでいます。
ただ、定番以外にも魅力的な色はあります。定番に加えるには供給の安定性や長期的なニーズを見極める必要がありますが、だからといって形にしないのはもったいない。

先日製作した二つ折り財布Enfold CoinとカードケースTuckに採用したピンクとパープルのブッテーロも、まさにそうした色です。華やかで個性のある2色は、定番カラーにはない魅力があります。
「この色とても好きだから使ってみたい」「色が変わると随分印象も変わりますね」と、限定カラーをきっかけに興味を持ってくださる方もとても多いです。
限定カラーのアイテムは、定番カラーだけでは伝えきれない革製品の魅力を伝えてくれる役割もあるのだなと、日々感じています。
「この組み合わせは面白い」という発想から
製作の中で、スタッフの間から「この素材とこの素材を組み合わせたらどうだろう」「この色で作ったら面白いのではないか」といったアイデアが出ることがあります。こうした発想も、限定品を製作するきっかけのひとつです。

内側と外側で違う色や素材を組み合わせたり、ファスナーの色味を変えてみたり。限定品では素材の組み合わせや色の選び方に、定番アイテムとは少し違った自由度があります。
日々、さまざまな革に触れ、製品の構造について知り尽くしている作り手だからこその自由な発想を楽しんでいただけるのも、限定アイテムの魅力のひとつかもしれません。
小さな工房だからこそ、小ロットで形にできる
Munekawaは、大阪・大国町の工房で少人数の製作スタッフが手作業で製品を仕上げています。大量生産の体制ではありませんが、その分、小ロットですぐに形にできるという身軽さがあります。

「この革で作ってみたい」と思ったとき、数個単位で製作に入れる。数量が少ないからこそ、外側と内側の革の組み合わせ、糸の色、コバの仕上げといった細かな部分まで、その一品に合った仕様をじっくり検討できます。
限定品の多くが少量になるのは、素材の入荷量や供給の都合もありますが、小さな工房のものづくりの進め方とも関係しています。
▶︎関連記事:Munekawaが「自社生産」を大切にする理由
定番品とは少し違う出会いを届けたい
限定品は、数量が限られているため、気になった方すべてにお届けできるわけではありませんが「このタイミングでしか手に入らない」というワクワク感も、限定アイテムならではの魅力だと考えています。

同じ素材・同じ色の組み合わせが、次にいつ実現するかはわかりません。定番品とは少し違う、特別な製品との出会いを楽しんでいただければと思っています。ぜひ、ときどきMunekawaのウェブサイトや直営店をチェックしてみてくださいね。
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