毎日使う財布が、気づけばレシートやカードで膨らんでいる。そんな経験はありませんか?
中身が詰まって分厚くなった財布は、かさばって持ち歩きにくいだけでなく、革に常に負担をかけている状態です。
その結果、型崩れを起こしたり、糸のほつれや金具の故障に繋がったりと、製品そのものの寿命を縮めてしまう原因にもなりかねません。

この記事では、そんな状態を防ぎ、大切な革財布を長く美しく愛用するための「財布の中身リセット」の習慣についてご紹介します。
月に一度、数分でできる簡単な習慣で、お使いの財布を一度見直してみませんか。
財布がかさばってしまう原因
気がついたら財布がかさ張ってしまう。多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
財布に入れてそのままになっているレシートや領収書。
「いつか使うかもしれない」と入れっぱなしになっているポイントカードや診察券。
いつの間にか増えてしまい、ついそのままにしている小銭。

これらが積み重なることで財布の中身は煩雑になり、徐々にかさばってしまいます。
「入るから」と言ってついつい入れすぎてしまうと財布に負担がかかり、日々の暮らしも煩雑になってしまいます。
「思い当たる節がある」という方は、定期的な見直しが必要かもしれません。
財布の「入れすぎ」が引き起こす、3つのデメリット
中身の入れすぎは、財布にとって良い状態とは言えません。具体的にどのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。
デメリット1:革へのダメージと型崩れ
常に中身が詰まった状態で財布に負荷がかかり続けると、財布の型崩れの原因になってしまいます。一度型崩れしてしまった財布を元に戻すことは困難ですので、注意が必要です。
デメリット2:糸のほつれや金具の故障
入れすぎによる負荷は、財布の縫製部分やホック、ファスナーといったパーツにも負担をかけてしまいます。これが、糸のほつれや金具の緩み・破損といった故障の原因になってしまうことも。
デメリット3: カードポケットの緩み
月に一度でOK。「財布リセット」3つのステップ
財布の状態を保ち、長く愛用するための「中身リセット」は、決して難しいことではありません。休日など、少し時間に余裕のある時を見つけてやってみてくださいね。
まずは財布の中身を一度すべて、テーブルの上などに取り出してみましょう。
次に、取り出したものを分類していきます。「毎日使うもの」「たまにしか使わないもの」「不要なもの」に分けて整理しましょう。

たまにしか行かないお店のショップカードや病院の診察券や、処理が必要な領収書などは別のカードケースやファイルなどに分けておきます。小銭も溜まっていれば必要な量だけ残して整理するようにしましょう。
財布の中身をじっくり整理してみると、意外に不要なものが入っているものです。有効期限切れのポイントカードや、不要なレシートなど、まとめて整理するとスッキリ快適です。

最後に、必要なものだけを、取り出しやすさを意識しながら、財布に戻していきます。
この時、「カードは5枚まで」といった自分なりのルールを設けるのも良い方法です。
日々どれだけのものを持ち歩いていたのかを客観的に眺めることで、自分の行動パターンやお金の使い方を見つめ直すきっかけにもなります。
整理のついでに財布の状態をチェックしよう
革のお手入れ
中身を空にしたタイミングは、革のケアをする絶好の機会です。
乾いた柔らかい布で、財布の表面を優しく拭き、ホコリや手の脂などの見えない汚れを落としましょう。その後、専用のケアクリームなどを使用し革を拭きあげます。

月に1回革のお手入れをするだけで、革本来の艶が保たれ、美しいエイジング(経年変化)を促す効果があります。
故障しそうな箇所がないかチェック
定期的に財布の状態を確認していると、小さな変化に気づくことがあります。以下のようなサインが見られたら、それは修理を検討するタイミングかもしれません。

- ホックが緩くなってきた
- 糸がほつれかけている
- コバ(革の断面)が剥がれてきた
それぞれは小さなほころびでも、放置しておくとやがて大きなダメージに繋がる可能性があります。
ムネカワでは修理も承っておりますので、小さなことでも異変に気づいた時はお早めにご相談ください。
早めの修理が、大切な財布をさらに長く愛用する秘訣です。
持ち物を整えることは、暮らしを整えること
財布の中身は、自分のライフスタイルを映し出す鏡のようなもの。
月に一度、定期的に持ち物と向き合う習慣は、自分にとって本当に必要なものを見極めるきっかけになります。そしてそれは、日々の暮らしをよりシンプルで快適なものへと変えてくれるでしょう。

また、身の回りを定期的に整理することで「自分にはどんな形の財布が必要なのか」「どんなアイテムが必要なのか」わかるきっかけにもなるかもしれません。
一度「財布リセット」の習慣を試してみてください。