ホーウィン社のシェルコードバンを使用したL字ファスナー財布 Cramです。
カラーはバーガンディー(No.8)。Munekawaのスタッフが1年半ほど使用しているものです。
革のエイジング(経年変化)もずいぶん進みました。
本日のブログではコードバンの革の変化の様子や、お手入れについてご紹介します。
「コードバンを使ってみたいけど、どんな風に経年変化するんだろう?」
「お手入れをどうしていいかわからない……」
と、コードバンってなんだか難しそう、というイメージのある方は是非参考になさってみてください!
ホーウィン社のコードバンの特徴
ホーウィン社はアメリカ イリノイ州にあるタンナー(皮革鞣しメーカー)。
特にシェルコードバンは有名で、その滑らかで独特の質感は世界中に愛好者がいるほどです。
ホーウィン社のコードバンは「油分を多く含んでいる」ことが特徴のひとつ。
コードバンは素材の性質上、革の繊維が毛羽だってザラザラした感触を感じられることがあります。
しかし、ホーウィン社のコードバンは長時間かけて革に油を染み込ませて作るのでそうしたザラ付きが少なく、手に持った時に独特の「しっとり感」が感じられます。
未使用のものとエイジングを比較
1年半使用したものと未使用のものを比べてみると、明らかに違うのが分かります。
色合いが鮮やかになり、質感もマットな状態からツルツルとした質感なっていますね。
使っているとコードバンの表面のワックスが徐々に取れ、自然なツヤが増していきます。
右が1年半使用したもの
小傷もある程度ついていますが、これが革の個性につながっていきます。
この財布を使用しているスタッフは普段バッグに入れてCramを持ち運んでいますが、時々パンツのポケットに入れてもいるそうです。
ポケットに入れて持ち歩くか、バッグに入れて持ち歩くかなど、使い方によってエイジングの様子にもそれぞれの個性が出るのは、コンパクトに持ち歩ける Cramならではですね。
ちなみに、コードバンの大敵と言われるのが「水濡れ」
あまり激しく濡れてしまうと型崩れや水膨れの原因となってしまいますので、お気をつけください。
汗で濡れるのも良くありませんので、汗かきの人はバッグに入れてお使いいただく のがおすすめです。
コードバンのお手入れについて
ホーウィン社のシェルコードバンは元々油分を多く含んでいるので、使い始めは柔らかい布で優しく乾拭きする程度でも十分です。
Munekawaのスタッフはそれと合わせて、「コロンブスプレミアムシリーズ コードバンクリーム」を使用しています。
コードバンは水濡れに弱いので、ケア用のクリームは水分が少なめのものが適しています。
少し伸ばしにくいですが、少量を手に取り薄く伸ばし、乾いた布などで優しく拭き取ってください。
すると徐々に自然な光沢が感じられるようになっていきます。
無色なので、どんな革色にもお使いいただけますし、匂いがないのも使いやすいポイントです。
使い続けるほどに増す魅力
コードバンのツヤツヤとした質感は、やはり独特の魅力を感じさせてくれます。
使い続けるほど、光沢や色合いが変化していき、ますます「自分だけの」アイテムに変化していきます。
お手入れをして、水濡れに気をつけて、と、他の素材に比べるとラフには使えないかもしれないですが、そうやって丁寧に使うからこその楽しさが感じらるのも革製品を使う楽しさの一つかもしれませんね。
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