Munekawaは1999年の創業以来、
「長く使える革製品を届けたい」という想いで、製品作りを続けてきました。
「売ること」だけではなく、「使い続けてもらうこと」を大切に、
企画・製作・販売から修理まで、すべて自社で一貫して行っています。
なぜ少人数の私たちが、これほどまでに「自社生産」にこだわるのか。
その理由をご紹介します。
Reason 01
製品の品質とこだわりを守るため
Munekawaは6人のスタッフがおり、そのうち製作スタッフは4人です。そして、全ての製品を最初から最後まで、4人だけで仕上げています。
大規模な機械設備に頼らず、ひとつひとつ丁寧に手作業で製作しているため、一度に作れる数には限りがあります。
しかし、それでもこうした体制にこだわるのは「長く使える、良いものを作りたい」という想いがあるからです。


企画から仕上げまで“ブレない”クオリティ
Munekawaでは、一度に作る製品の数は30〜40個ほど。これは一般的に見ても、少ない数量です。
しかし、この数だからこそ、素材選定、裁断、縫製、磨きなど、すべての工程を自分たちで行うことができます。
また、少量だからこそ、詳細な検品を全ての製品に対して行えるため、品質を一定に保つことができます。

少量生産だから実現できる細部へのこだわり
Munekawaでは、耐久性を上げるための縫製や、コバ(裁断面)の磨きなど、手作業だからこその細部の作り込みを大切にしています。
こうした作り手のこだわりを徹底できるのも、自社生産のメリットの一つ。一点ものに近い存在感の製品を手の届きやすい価格でお届けできているという自負があります。
Reason 02
お客様の「こうしてほしい」を形にするため
Munekawaの製品作りに欠かせない要素。
それはお客様の「声」です。
「こんな財布があったらいいのに」
「この部分がこんな形だったらもっと使いやすいのに」
こうした何気ないお客様のご意見が、私たちのアイデアとなり、多くの製品誕生のきっかけになってきました。
使い手のリアルな声に柔軟に対応し形にできるフットワークの軽さも、Munekawaならではの特徴のひとつです。


作り手と使う人をつなぐ「接点」を大切に
Munekawa では、製作スタッフが店舗や百貨店催事での接客も担当します。
製品を作った本人がお客様の声を直接聞くことで、使う人の「生の感想」を得ることができます。対話から生まれたアイデアは、会議で共有され、改良品や新しい製品の製作に活かされます。
外部に委託して製作する体制であれば、このようなスピード感を実現するのは難しかったでしょう。常に「今のベスト」を目指し続ける改善サイクルが、Munekawa の革製品を進化させています。

柔軟なトレンドへの対応力
製作だけでなく、製品の企画やコンセプトの立案も自分たちで行います。
Munekawaの代名詞となりつつある、キャッシュレス時代に合わせたミニ財布やカードケースも、会議を重ねて生まれました。
トレンドやライフスタイルの変化に柔軟に対応しつつ、高い品質を守り続けることができるのは、自社生産だからこその強みです。
Reason 03
10年先も変わらない「Munekawaらしさ」を貫くため
革製品の最大の魅力は、革の変化を楽しみながら「長く使い続けられる」こと。
購入後も修理やお手入れを通して安心して長く使い続けていただくために「10 年後も同じ財布を修理できますか?」という問いに、自信をもって「はい」と答えられるブランドでありたいと思っています。
そして、そのために自社だけで完結できる仕組みづくりが大切だと考えています。


外的要因に左右されない安定した「継続性」
自社製品を外部に委託すると生産力が上がるメリットがある一方で、委託先の経営状況や事情により生産が突然止まってしまったり、製品の品質が納得できるものでなかったりするリスクもあります。
Munekawaもかつては、一部の製品を外部に委託する試みに挑戦したことがありましたが、このような外的要因に左右されるリスクを考慮し、自社生産の道を選択しました。
すべての工程を自社で管理することで、納得できる品質の製品を安定して提供できる体制を実現しています。

修理・メンテナンスも“一気通貫”
自社で作っているからこそ、製品の構造はもちろん、糸の種類、接着剤まですべて把握済み。糸ほつれの縫い直しからパーツ交換まで幅広く対応でき、費用も工程も明朗です。
長年使った財布をリフレッシュしたい。そんな要望にも迅速に応え、一生ものとして育てるお手伝いをします。
革は丁寧にお手入れをし、壊れても修理することで長く楽しめる素材です。自社生産という仕組みが、その楽しみ方を下支えしています。
Conclusion
Munekawaが自社生産を続ける理由
Munekawaが少人数の体制で一貫した自社生産を続ける最も大切な理由は、「お客様との直接的で深い関係性を築くこと」にあります。
製作スタッフ自身が直接お客様と対話し、製品の背景やこだわりを自らの言葉でお伝えすることで、「作り手の顔が見える安心感」を提供できます。また、私たちもお客様一人ひとりと向き合うことで、ものづくりへの責任感ややりがいを感じられます。
自社生産というスタイルは決して効率的な方法ではないかもしれません。しかし私たちは、「製品の品質を徹底的に管理すること」「お客様の声を柔軟に製品に反映できること」「長く安心して使い続けられる製品を提供すること」という3つの理由を軸として、このやり方を選んでいます。
これからもMunekawaは、この想いを絶やすことなく、Munekawaらしいものづくりを追求してまいります。
