2021.02.11 | 製作風景 |
手縫いのお財布が完成しました。
昨年の9月に行った、LOFTMAN COOP E-ma様でのMunekawaの財布のオーダー会で、オーダーしていただいた財布が完成しました。
皆様、長らくお待ちいただきありがとうございました。
一般的に手縫いは、ミシン縫いに比べると、糸切れをした際に糸が解けにくいというメリットがあります。
その一方で手縫いは、ミシンに比べるとステッチが大きくなってしまいがち。
そうすると、クラフト感が出てしまい、スマートな印象が薄れてしまいます。
Munekawaは目をミシン縫いのように細かくすることで、雰囲気を損なう事なく仕上げています。
もう一つ、今回のオーダー品は蜜蠟(ミツロウ)というワックスを使用してコバを仕上げています。
天然素材である蜜蠟。これを角を研磨して丸く整えたコバに刷り込んでいきます。
固形の蜜蠟に、熱ゴテで熱を加え、溶かしながらコバに刷り込みます。
熱ゴテの温度が低すぎると革に浸透していかず、高すぎると革自体を傷めてしまいます。
「絶妙な温度調整が大切」とは製作スタッフ高橋の談。
そうして仕上がったコバは手当たりが良く、耐久性も高い仕上がりになります。
細かい部分にも様々な配慮と持てる技術を使って製作しました。
時間をかけてゆっくりと変化する革の風合いと共に、お使い頂けたらと思います。
※オーダー頂いた方のご了承を得て、写真を使用させて頂いています。ご協力ありがとうございました。